意思疎開

ムーンショット型人生

高尾山に登った・アンド・みなみ野

高尾山に行って登った。そこに山があるからではなく、自分がこの前ヤマノススメを見たからだ。

昔から自分にはアニメキャラの真似をする癖がある。

高尾は遠い。中央線快速の方向幕にいつも書いてあるなあという程度の認識だったし、実際東京駅から1時間半かかる。ほとんどの乗客は八王子までに降り、ガラガラの車内にはいかにも行楽旅行という風貌のおじさん方が目立つ(これは平日昼に行ったことにも原因がある)。かくいう自分も行楽客なのだが。

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高尾山口駅。パイプが壁に合わせて色を塗り替えていて良い

ちなみに、この登山は友人を道連れにすることができた。とにかく人望が無い自分が友人を高尾まで連れてこれたのは奇跡に近い。元は一人で行くつもりだったが、これは孤独に押し潰されると思い助けを求めた。得難い友人には感謝しきれない。

さていよいよ山登りだが、数ある登山道の中でも一番きついらしい稲荷山コースを行くことにした。こちとら舗装路しか歩かない運動音痴体力不足のアニメオタクだが、一番難しい道を選ばねば"漢"が廃ると思い稲荷山コースを選んだ。そして結果的にこれは正解だった。

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コース図。高尾登山電鉄公式サイトより

 1号路が至れり尽くせりなのに対し、稲荷山コースはずっと険しい。脳内の抽象的な山像がそのまま具現化されたような山道が続く。

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「この先は登山者向けのコースです。」

途中かなりバテたので肝心の登山道の写真が無いのだが、段が高く長い階段に横から木が迫り、岩が表出していて地面は凹凸が大きい。岩山ではないので地面は踏み固められていて、中腹には展望台もあるあたりそれでも相当整備された道なのだろうが。

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展望台。池袋方面に薄ぼんやりスカイツリーが見えたが、晴れると筑波山まで見えるらしい

ここからまた歩いて最後くそ長い階段を肩で息をして登りきり、一時間半ほどで山頂に辿り着けた。最後の階段でまたバテきったが、登山とハイキングの中間的なほどよいつらさだった。複数あるうち一番険しい登山道だったので人がほぼ居ないのも良かったが、山頂は流石に人が多い。

山頂には蕎麦屋しか無いので蕎麦を食べ、ちゃんと自販機の価格に驚いたのちコース図のうち4号路を通り下山していく。これが凄かった。

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これはなかなか。

右手は山肌、左手は急斜面。稲荷山コースよりも険しく道も狭い、柵はあるわけもなくかなりスリリングな道だ。上写真2枚目の吊り橋は思ったより逞しい木造橋で、期待したほどスリリングというわけでもなかったのだが。

4号路は途中で1号路に合流する。そこから少し下ったところから出るリフトでふもとまで下りることにした。なんとこのリフトが非常にスリリングだった。安全バーが無いリフトに10分以上揺られるのである。しかも超寒い。

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スリル / 布袋寅泰

途中にどうやって来たのか不思議なカメラマンがいて写真を撮ってくれる。降りると刷ってあったので同行者と2枚買った。

 

リフトを降りるとすぐ高尾山口駅だ。山登りの後は温泉と相場が決まっているので、京王線で今度は温泉のある京王片倉駅まで行く。

京王線の車窓を眺めて、ずっと常磐線水戸の数駅前みたいだと思っていた。建物の低い住宅街と雑草の伸びきった掘割が妙にのどかだ。

京王片倉で降りると感覚は確信に変わった。ここは2-30年前に開発されたニュータウンなのではないか。広くまっすぐ丘を通る道路に沿って建つ明らかに同一業者が施工した形の同じ一戸建てたち。とにかくデカい薬局・服屋併設のスーパー。

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雰囲気の古いガード下。

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ニュータウン特有の市役所の支所。しかも結構古い

これは正解で、このあたりはみなみ野シティという1997年に街開きをした新興造成地であった。常磐線水戸の数駅前というのも近く、ニュータウンの中心は少し離れたJR八王子みなみ野駅であり京王が立てためじろ台団地は京王片倉の2駅前だ。我ながらかなり勘が冴えていた。

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京王片倉駅周辺図(Yahoo!地図より)。

ニュータウンに足を踏み入れるのは初めてなので非常に興奮したのだが、あくまで目的は風呂である。我々が向かうのは、先程述べたデカいスーパーの向かいにある竜泉寺の湯 八王子みなみ野という健康ランドスーパー銭湯だ。写真を撮り忘れたが、風呂+岩盤浴+貸タオルで電子チケットが1400円だった。

そこでガンや認知症、血糖値等々に効くらしい炭酸風呂やサウナを堪能して美味いオムカレーを食った。この施設は(高尾山もだが)完全現金主義だったので、現金を持たない自分は1日中現金キャッシュレス併用の同行者に全部支払わせて代金をLINE Payで送金していた。こういう所でも友達は大切である。

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八王子駅のイルミ(倉上ひなたがそう略していた)。

帰りは無料のシャトルバスでJR八王子まで運んでもらい、中央線で帰路についた。風呂に入って久々に友達とも話せたので、かなり気分上々で帰宅できた。

明日から次はみなみけを見なければならない。